焼き栗

2004年12月11日
 雨男のお土産。突然なにがでてくるのかと思ったら、ヨーロッパスタイルの立派な焼き栗。おいしかった。ごちそうさま。

 ちょっと深酒。と、いうかいろんなお酒飲みすぎ。ビール、日本酒、ワインに最近のお気に入りのアラック。ところどころ記憶がぷつぷつ途切れ気味。でも楽しかったことはしっかりと覚えてる。

 

 

結婚記念日

2004年12月8日
 今日は前の結婚記念日だ。ジョンの命日でもある。パールハーバーでもあるが。

 あの日はすごく寒かった。

 結局離婚してるわけだから、結婚生活自体はしんどい思い出の連続だし、ひとりに戻って本当に良かったと心から思う。高い授業料だったけど、自分を取り戻せたから後悔は一切なし。それでも楽しかったことは案外忘れないもので、人のココロは都合よくできてる。

 じぶんで言うのもなんだが、あれはとてもいい結婚式・披露宴だった。会場に選んだレストランは「ひらまつ」。勿論料理は素晴らしい。(花嫁も当然ぜ〜んぶ頂きました。おいしかった・・・)、シェフと相談の上で、思い出のワインを持ち込んだりして、準備から楽しかった。

 ・・・そっからなんだよ。問題は。

 でも、もし次があるんだったら披露宴は絶対Singaporeの「Raffles Hotel」だ。(全然懲りてない)

 ま、そんなことはさておき。

 「旅人の木」がうちにやって来た。葉が東西に広がって育つ性質が旅人に向かうべき方向を知らせ、樹液が喉の渇きを癒すことからそう呼ばれているのだそうだ。
 昨日届いたバリの焼酎「Arak Putri」を飲みながらぼーっと眺めて考える。これから私の進むべき道は一体どこにあるんだろう。

 でも、こうやってちょっとした悲しさと寄り添って過ごす今も、そんなには悪くないと思ってる。
 

NYLON 100℃「消失」

2004年12月7日
 名古屋から友人が上京。彼女はかれこれ20年近い芝居仲間。8月にダンナの転勤にくっついて名古屋に転居して、はじめて東京以外に住み、仕方なく専業主婦になるという「衝撃的な経験」をしている最中なのだ。で、今日はそのダンナを置いて芝居を観に上京。名古屋コーチンのパストラミが手土産。感謝。

 ナイロン100℃「消失」
 紀伊国屋ホール R列11番 センターブロック後方

 近未来のどこかの国。どうやら戦乱直後の不安定な政情。両親の離婚後、ずっと一緒に暮らしてきた2人の独身中年男の兄弟。兄(大倉孝二)を慕う弟(みのすけ)に対して、兄も弟を溺愛するも、なにやら弟の出自にかかわる重大な隠し事をしている様子。
 兄弟が毎年恒例で開いているクリスマスパーティで、弟は意中の女性(犬山イヌコ)に告白しようとするがあえなく失敗。
 その翌日、失恋の痛手を受けて家に戻らない弟。その間に弟の「定期検診」を受持っているちょっとうさんくさい医者(三宅弘城)、部屋を借りに来た女性(松永玲子)が兄弟の家にやってくる。彼女の夫は、戦乱前に政府が打ち上げた「第二の月」に取り残されているのだ。
 さらにガスの点検に来たという男(八嶋智人)も加わって、展開は急加速。それぞれの人間関係と散りばめられたエピソードが点から、線に。

 なんと2時間40分(予定)で休憩なし!!どうだ!これぞナイロン。でも実際には2時間50分かかってて、松永嬢のサイトを見ても、確かに上演時間が徐々に延びているらしい。紀伊国屋のおんぼろ椅子ではかなりキビシイ。
 
 力量のある役者がひたむきに取り組んでいるのが伝わる好演。久しぶりに後方から見た舞台でも、声と感情が飛んでくる。ナイロン100℃のなかでもかなり好きな世界観。
少人数でがっちりと骨太に作りこまれた舞台に、一見無秩序にちりばめられた伏線が一気に後半一時間で収束していく構成も素晴らしい。長尺も全く気にならない。椅子のせいでおしりは痛いけど。

 登場人物はみないろいろなものを失う。家族・仕事・愛情、ときには悲しみ。そして記憶。おそらくは、再度勃発した戦乱によって一切が消失し、それは再生するのか。
 虚構のなかで静かに、それぞれの悲しみをたたえて物語は進行し、しかし力強い。
何気ない台詞にはっとさせられることしばしば。

 音楽と恒例のオープニング映像が秀逸。 
 
 なんと、あの劇団「健康」が復活するらしい。これはかなり嬉しい。いまからわくわくしてしまう。
 とある社内コンペのごほうびにチームで行ってきました。実は不肖わたくし、六本木ヒルズに降り立つのは初めてなのでした。なんか、麻布のごちゃごちゃした雑多な街中に、あんな巨大なのつくっちゃって・・・って感じなのねえ。ふーん。けやき坂のライトアップは綺麗。とてもクール。

 で、タクシーで南麻布方向からアクセス.
グランドハイアット東京の車寄せのチープさにまずびっくり。デザインもそうなんだけど、立地が思いっきりフツーの商店街のすぐ脇なのね。右折で大混雑の対向車線を横断しないとホテルスロープにたどり着けないので、結局手前で降りて信号渡るはめに。それってどうなんだ。

 ロビーはかなりにぎやか。クリスマスデコレーションはシンプル。箱も中身も全体にカジュアル。六本木っていう場所柄かしらね。

 で、そのグランドハイアットの6Fの和食処「旬房」に8名でうかがう。オープンキッチンで、ぐっと開放感のある空間。ガラスや石を多用した、ホテルの和食処としては大胆に思えるインテリア。吹き抜けには椿の木。ぽってりとした薄桃色の花をつけて。
 
 料理は1万五千円也のコースをいただく。ダイナミックな空間のイメージをいい意味で裏切る、素朴で丁寧なもの。流行を入れてか、焼酎のラインナップが幅をきかせている。こんなところまで焼酎ブームなのか。

 最も印象に残ったのは「器」。モダンな作家物の数々が本当に素敵。料理のまっすぐな趣と好対照。

 ま、でもなんだかんだ言っても、食のシーンでの印象を左右するのはそのとき食べたものやインテリアも勿論だけど、重要なのは「一緒にいた人」「そのときの会話」なんだよな。そういう意味では、今回は(以下自粛)

 「これはうまい!!」と思った店を挙げてみよう、という話になったのには参った。飲食店で他の店の話(特に同一ジャンルの店なんかだとサイアク)を堂々とするのは好きじゃないので。なんか、目の前にある料理と真剣に向き合ってない感じがするじゃないですか!(やや怒)・・・半個室の席で本当によかった。

 みんなあれこれと名店を挙げるなか、意見を求められた私は湯河原「石葉旅館」で夕食で頂いた白子鍋、とお答えしておいたのだけど、本当のところは土鍋で炊いたご飯のおこげに、おいしい海の塩をぱらぱらっとふっただけ、自分でつくったゴハンがサイコウだああああ!とは言えなかった。
 
 
 

チゲ

2004年12月5日
 やっと寒くなったので「チゲ!!」というリクエスト。
 でも今日は一転して最高気温25℃・・・ううううう。

 チゲには定番のキムチ・豚に、今日は牡蠣の豪華バージョン。牡蠣が入るのでいりこ出汁の味噌ベース。チゲをリクエストした本人が辛さにちょっと弱い、ということがわかってきたので手加減したつもり・・・いや、かなり手加減したはずなんだけど、どうだったんだろう。
 というか、それ以前に、「うちごはん」を美味しく食べてもらっているのかわからんという問題があるわな。ははは。

 ま、一応「元主婦」だし、結婚生活をはさんだ一人暮らしも長いので料理の腕はそれなりだとは思っているんだけど、果たして。お世辞抜きの客観的評価から遠ざかって久しいので案外ぶれているかもしれないなあ。反省。

 でも「うちごはん」がいちばんだ。

 

 

 
  
 

タビビトの木

2004年12月3日
 うちのソファは離婚してすっからかんになった前の住まいで座るところがないから適当なのを間に合わせで通販で買った。それをマンション購入した今も使っている。同様にテーブルもゴハン食べるところがないからベトナム家具を4000円という破格値で購入。ほんとにお前は住まいにかかわる仕事をしてんのか、といういい加減さだ。
 欲しいソファやテーブル、椅子はあるのだけど、資金は全て他のことに流用されて今に至るってことだ。特に旅行だな。とほほ。

 で、そろそろ気分転換に観葉植物でも買おう!と思っていろいろ調べて買いました。その名も「旅人の木」
  そう、ほとんど名前で決めました。(口紅の色も迷うと名前で決めたりする。ネーミングが素敵だと愛着わくし。)

 広くない部屋なので透け感のある植物で、病害虫に強く育てやすいことだけが条件。
  「ソング・オブ・ジャマイカ」もいい名前で魅力的だったけど、スタイルがみっちりとして重いので断念。

  早く届かないかな。楽しみ。
  今日もすっきりとした晴天。昨日の完全休養が効いてなんとか復調。

  世田谷パブリックシアター 19時開演
               1階C列15番 センター前方

  これを中途半端と受け止めるか、大人計画に「ギャグ」と「毒」だけを期待している観客への挑戦と受け止めるか、うーんどうなんだ。

  あの細かな80年代ネタは30代じゃないときびしかろう。特に「ナゴム」なんて今の20代の子達にはひっかかりもしないだろうし。個人的には小ネタは十分楽しめましたが。それしても・・・。

ひょっとしてあの大階段のセットは「リア王の悲劇」とか「オイディプス王」(劇場ちがうけど・・・)のパロディか?不入斗の長〜いガウンとか、階段での芝居っぷりとか。

  大人計画の「強烈な毒」を抜いて、本当は3時間にしたかったけど2時間にまとめてみました。って感じ。とにかく寸足らずな印象。なんにも残らない。生き延びる為の手段への醒めた目線と受け取れなくもないけど、放置された感のほうが強い。

  役者は本公演だけに豪華絢爛。既に出てるだけでも面白い域に達している。既にTV・映画その他各方面で大活躍している人たちを集めたことだけでも快挙かもしれない・・・。顔見世興行ってところか。でも、それじゃだめだあ。

本当にこの芝居を打ちたかったのか、松尾スズキよ!

  カーテンコールなし。お客は正直。

風邪っぽい

2004年11月30日
 のどが痛い。扁桃腺もばっちりはれている。こころなしかカラダもだるく微熱。ここで無理すると4年前みたいに見事に入院してしまう羽目になるので一日中うつらうつらしながら布団のなかで過ごす。休みでよかった。

 あの時は仕事を休まずに、どんどん体調が悪くなり、扁桃腺が腫れ上がって食事はおろか水を飲むのも苦しい状態に。更にそんなカラダにもかかわらず、殆ど這うようにして新宿のシアタートップスに芝居に行ったはいいけど、芝居の中盤で体力の限界。途中退席。(ライブや芝居で途中で出たのはこの時と、ほんとにつまんなくて出た15年前のエレファントカシマシのライブの時だけだ。ああ、不名誉。)
 その翌日にようやく病院に行ったらそのまま即入院。のどに膿がどっさりたまっていたのでした。麻酔なしで切開(涙)
 
 それ以来、大きな病気もせず、ひどい風邪もひかないけど。カラダの言うことに耳をすまして、よーく聴いてあげるようになったからだと思う。

 やっと晩秋らしい寒さが来たというのに。ちぇ。

Monsoon Cafe

2004年11月29日
 一週間ぶりに登場の雨男。本日は晴天ナリ。

 「モンスーンカフェな気分」という何ともズバリ直球なリクエストに応えていつもの恵比寿店に。
 ここでは必ず食べるゴイクンと、花イカとセロリのソーフーカオ炒め・上海風小龍包・サテー(マレーシアンチキン)などをオーダーし、楽しくお食事。
 小龍包が業務用というか、ここで包んでないのが残念。ま、モンスーンカフェでスープたっぷりのちゃんとした小龍包を期待すること自体が間違ってるんだろうけど、ちょっと粉モノが食べたかったのよ。

 いつもはビールの次は大抵泡盛。今日は初めて「アラック」というバリの焼酎を飲んでみる。これが美味しい。ほんのりココナッツの甘い香りがして、でもすっきりとした飲み口。アラックは発酵させた米とココナッツを更に蒸留して造られたバリ島で最もポピュラーな蒸留酒で、儀式の際に神々に捧げるスピリッツだそう。

 で、かなり気に入ったので、ちょっと調べてみた。

  醸造酒から蒸留酒をつくることを発明したのはイスラム文化。アラビア語で、蒸留機は「アランビック」、蒸留酒は「アラック」。アラックはこの“araqa”が語源で、「蒸留で凝縮された液」すなわち蒸留酒の意だそうだ。日本では昔から焼酎を荒木酒(阿剌吉酒・あらきしゅ)とも言いますが、それはこのアラックに由来しているとのこと。ふーん、知りませんでした。

 早速ネットでご注文。アジアンなごはんの時に飲むつもり。楽しみだ〜。
 

とき325号

2004年11月26日
 私は確かに涙もろい。
 しかも年々涙腺はゆるゆるになってきている。

 それにしても中越地震で脱線した「とき325号」を主人公にしたこのFlashを見て号泣するとは・・・ううう。不覚。
         ↓    
http://hisasouseki.hp.infoseek.co.jp/toki325.html

とき、よくがんばった!!
時速210キロの擦り傷は痛かったろう・・・うううう。

ほしのこえ

2004年11月24日
 シネマライズで上映中の「雲のむこう、約束の場所」の作者新海誠氏の前作。25分の短編。Yahoo!の特集のなかでYahoo!プレミア会員向けにフル公開されていたので、何気なく観てみる。
 この「ほしのこえ」は全くの個人制作のフルデジタルアニメーション。新海氏は本作をMacたった1台(!)で7ヶ月かけて作成したという。
 
 これが、オトナも泣ける佳作。予想外にぼろぼろ泣きましたよ。まいった。
 
 2002年公開なので、その世界に詳しい人には全くもっていまさらな感じでしょうが。

 しかも、新海氏はアニメ作家を目指していたわけではなく、大学卒業後ゲーム開発会社に就職してオープニングアニメなんかを作っているうちに「この技術を使って作品を作ってみよう」という気持ちになったそうな。そしていまや専業映像作家だ。ううむ、すごい。
 
 お話の舞台は近未来の2046年。長峰美加子と寺尾昇は同級生。同じ部活で仲の良いふたりだが、中学3年の夏、ミカコは国連軍の選抜メンバーに選ばれたことをノボルに告げる。
 翌年、美加子は地球を後にし、昇は普通に高校へ進学。地上と宇宙に離れたミカコとノボルは携帯メールで連絡をとりあうが、ミカコの乗るリシテア号が木星・エウロパ基地を経由してさらに太陽系の深淵に向かうにつれて、メールの電波の往復にかかる時間は次第に何年も開いていくのだった。
 やがてリシテア艦隊はワープを行い、ミカコとノボルの時間のズレは決定的なものへとなっていく・・・。

 キャラクターの魅力や、随所に見受けられる「?」というディテールとか、この際全部無視できる、映像の美しさとストーリーの切なさが印象的。自主制作でここまでできるのか!という驚き。
 
 視聴可能な環境の方は是非とも観て欲しい。

まんまるな自分

2004年11月23日
 仕事の失敗は仕事の成果でしか挽回できない、恋を失うときにできたココロの隙間は、やっぱり新しい恋でしか埋まらない。

 まるっきりちがう形で埋めるなんて不可能。たとえば思う存分泣き喚いても、よくある暴飲暴食に走っても、私で言えば、どんなに心を動かされる芝居を観たって、きっとほんのちょっと気が紛れるだけ。

 あるいは忘れた振りをすること位はできるかもしれない、それなりに経験値の高いオトナなんだから。

 結局、失ったものとおんなじ形のピースを見つけることでしか、まんまるな自分は取り戻せないんだ。

 すぐに立ち上がって探せるか、自分。まんまるじゃなくなったとき、あれとまるっきりおんなじ形をした、素敵なピース。

はじまりはいつも雨

2004年11月22日
 でも今日は雨は降らなかった。ふくらみかけた月がすごく綺麗に空にかかってた。

 それは「どこで」って決めてないからだ、きっと。そんなわけで、まだまだ雨男を返上するにはいきません。

 今思い出したけど、最初も土砂降りだった。そういえば。

 

粗食

2004年11月20日
 一昨日が「贅沢食」だったので、昨日今日と夕食は一汁一菜の「粗食」。伊東で買った小女子があるので、菜は小松菜と小女子の煮びたしだったり、大根おろしに小女子のっけたり。汁は具沢山のお味噌汁が定番。
 今日の具は厚揚げ・ごぼう・白菜・たまねぎ・大根。

 「だし」はいりこと昆布。いりこはそのまま具にして食べるから、苦味や余分なアクがでないように頭とワタはとる。大きめ乱切りにした大根は下ゆでする。厚揚げは熱湯で油を切る。(私はさっとゆでてしまいますが)このちょっとした手間が大事。
 
 仕事でも、そうかもしれないと思う。先を急いて、ちょっとした手間を惜しむと結局仕上がりに大きく差がでる。省略していいこと、はぶいてはいけないことの判断力と経験値が大事。

 なにやらI&Rばやりだけど、なんでもかんでも新しいことを効率よくやればみんな満足で実績が上がるかっていうと、案外そうでもないと思う。愚直に、基本に忠実に、シンプルに。でも、最も必要なことを常に探して、決して立ち止まらない。自分のスタンスはそうあり続けたいと思う。
 えんぺの一行レビューで完膚なきまでに叩かれまくっている大人計画の新作「イケニエの人」。いくら「えんぺ」のレビューだからって、このレベルの劇団で、賞賛の言葉が皆無という芝居もめずらしい。
 激しいチケット争奪戦に敗れ、ヤフオクで大人買いしたチケットの出番はこれからだというのに、この惨状。
 
 ううむ。たまらなく不安だ・・・。

ボジョレー解禁

2004年11月18日
特別ワインに詳しいとか、こだわってるとかでは全然なく、勿論誰かのように「血液がワインでできている」はずもなし。飲んで美味しかったらそれでよし。デイリーワインにしか手を出さない(出せない)。赤ならメルロー。最近はキレのある味よりまあるい味わいほうが好み。ワインが連れてくる華やかな雰囲気は大好き。これは他のお酒にはない魅力だと思っている。

こういった私のワイン観は日本人としては非常に平均的なセンだと思う。当然「ボジョレー・ヌーボー」にも特別の思い入れは皆無。

ま、新物好き・お祭り好きというのは否定しない。この辺もボジョレー・ヌーボーの購買層の典型だろうな。フランスから出荷される3割が日本に輸出されるそうな。

・・・と、いうわけで、今年も解禁当日にしっかり飲みました。

お相手は芝居つながりの後輩(♀)。一回りちかく年下なんだけど普段からよき飲み友達にして芝居仲間。3年前に偶然この日に初めて二人で飲んでから、解禁日には必ずご一緒している。

ボジョレーを手土産にしてもらって、我が家でのんびりまったり。本日のメインは「さわら」をオリーブオイルでソテーして、アンチョビソースで。
鰆、と書くように一般には産卵期の春が旬。でも11月から12月も「寒ザワラ」といって肥えているので、なんともみっちりとした味で美味しいのだ。もともと白身魚の割には脂がのっているので、アンチョビのコクに負けない強さが相性抜群。

酔っ払いつつキッチンに立つので、必ず何か忘れるんだけど、今回はアンチョビソースの仕上げにディルを入れ忘れ。

さらに今回の宴でも、春以来私が続けている「ホワイトアスパラ啓蒙活動」を展開。ベルギーでその美味しさに衝撃を受けて以来、うちにごはんを食べる人には例外なく、フレッシュホワイトアスパラの美味しさを伝えるべくメニューにのせる、という涙ぐましくもかなり地味な啓蒙活動だ。

ホワイトアスパラは今はオーストラリア産が出回っている。こいつを塩とレモン汁を加えて15分くらいかけてゆっくりボイル。あとは塩・粗引き胡椒・オリーブオイルにレモン絞って食べるだけ。但し、基本の塩やEXバージンオイルは品質の高いものを使うべし。

ピローマン

2004年11月17日
パルコ劇場 13時開演 Y列10番(下手ブロックセンター寄前方)

 ある独裁国家のお話。かわいそうな境遇の子供が残酷な方法で殺されてしまうという話ばかりを書く小説家のカトゥリアン(高橋克実)は、自分が何故捕まったのか理解できないまま、トゥポルスキ(近藤芳正)とアリエル(中山祐一朗)の二人の刑事に取調べを受けていた。尋問は彼の書く小説の内容まで及ぶ。
 実はカトゥリアンが書いた小説の筋書き通りに、殺人事件が起こっていたのだ。無実を主張するカトゥリアンだが、過酷な取調べは続く。そして捜査の手は彼の知恵遅れの兄、ミハイル(山崎一)に。
 拘束されている兄のミハイルの部屋に連れて行かれ、兄が刑事の誘導で殺人を自白させられたことを知る。カトゥリアンは二人で団結してここから出ようと兄を励ますのだが、実は・・・。

 かの「人間風車」を想起させるストーリー展開。でも、もっとウェット。心の奥に子供時代の虐待にまつわる傷と罪を抱えていて、その影響で恐ろしい童話を書き続ける作家とその兄。子供を事故で失った刑事と、虐待を受けた過去を持つ刑事。それぞれの持つエピソードの残酷さに嫌悪感を抱きながらも、なぜか底辺にこころ優しく感じる「何か」が湧き上がる不思議。特に「ピローマン」のお話は、胸に迫ります。

 一幕120分・休憩15分・二幕75分の3時間半の長丁場。一幕2時間なんて久しぶりだ。前半の息のつまる、淡々とした展開はぐっと我慢。ロンドンでは最初から笑いが起こっていたようだけど、農耕民族にはやっぱりちょっと厳しいかもしれない・・・というのが率直な感想。役者の渾身の芝居が救い。
 しかし後半の怒涛の展開に一気に飲み込まれる。
冷静だけど、傲慢・非情なトゥポルスキ。暴力的・感情的だけど慈愛に満ちたアリエル。心は現実離れしているけれど、淡々と「事実」を紡ぎだすミハエル。そしてもっともバランスの取れた人物だけれど、もっとも不条理な運命を辿るカトゥリアン。裏と表が入れ替わり、気の抜けない台詞の応酬。人の生きるの悲しさ。
そしてラストは誰も救済されず、ひたすら悲しいものだけれど、愛に満ちている。複雑な、「純文学風」の味わいを残す。

 それにしても、長い。 

伊東

2004年11月16日
 会社の旅行で伊東に一泊二日。
 例のごとく、行きのバスの中では若手製作の娯楽超大作ビデオにおなかをかかえて笑い、そのまま怒涛の宴会・・・というか演芸大会に突入。仕込みもばっりちで、今年もうちの伝統的な宴会はしっかりと守られていくのでした。
 その後は二次会部屋で熱く山手線ゲーム。負けると当然一気という学生のようなことを大人が真剣にやるっていうのもこの旅行ならでは。

 しかしホテルの食事がまずいし露天風呂もいまいち。名前だけは有名な巨大温泉ホテルなんだけどねえ。

見逃した・・・

2004年11月14日
定時に帰れたもんだから、恵比寿でふらふら、のんびりして、ごはん作ってたらうっかり「新選組!」を見逃した。
今回は絶対見逃せない「源さん、死す」だったのに・・・あああああ。

源さん・・・みとれなくてごめんよう。

先週予告編を見ただけで泣けてきた。本編はきっとたいへんなことになったと思うだけに、惜しい。

しかし、これが唯一まともに見る番組なので、あと数週でまたもやTVとは無縁の生活に。こうなったら外付けのTVチューナー買ってパソコンで観るので十分じゃないかと思う今日この頃。

そういえば、なんと3週間近く劇場に行っていないので「芝居欠乏症」にかかりかけている。次は17日の「ピローマン」。

チーズフェスタ

2004年11月11日
チーズ業界の合同イベント「チーズフェスタ」っていうのがあるというので、スパイラルホールに出かける。
これが結構な混雑ぶり。しかしイベントとしては非常に地味というか、さらっとしたもので、会場をくるりと一周して、試食のブリーを食べて出てくる。ワインショップやチーズショップを物色したほうが楽しいかもだ。場所がいいだけに、期待しすぎたかな。

と、いうことで、週末の青山からはとっととエスケープ。恵比寿三越でサラダやペッパーシンケンを仕入れて帰る。冷蔵庫に残ってたブルーチーズでペンネを作って、ワインをあける。

どうでもいいけど、この日も雨。すごい、すごいぞ雨男!

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