いい天気。相変わらず紅葉坂はきつい。えっちらおっちら登る。
 横浜能楽堂にて14時開演。平均年齢50才といったところ。平日昼ということもあって圧倒的におばさまが多い。おじさまはぱらぱら。番組は狂言「鬼の継子」(鬼:野村萬斎・女:高野和憲)能「夜討曽我」(時致:中森貫太・十郎:五木田三郎・アイ狂言 大藤内:野村萬斎)
 中森貫太氏のご挨拶の後、堂本先生の解説が30分ほど。既におねむモードの人が。確かに先生のお声は眠りを誘う。
 席は正面1列!いやあ、よかった。とはいえワキ柱で見切れてしまう部分もあり。
 「鬼の継子」は鬼が子をあやすくだりがなんともおかしい。
 「夜討曽我」はストーリー性の高い曲なので好きなタイプ。しかも直面なので、あからさまに感情を顔に出さず、しかし緊張感の高い舞台を堪能。私の様な初心者でも十分に楽しい。
後見が台詞を伝えるという珍しい場面にも遭遇。それにしても仏倒れ、すごい・・・。

欲望という名の電車

2003年11月18日
 青山円形劇場。初演が計画された時は結局上演許可が下りなくて、演目が「銀龍草」に変更されたんだよね。懐かしい。
 篠井ブランチはもっと狂ってもよかったのでは。しかしラストの突き抜けた表情にぐっときた。(席がBブロック上段脇で最高のポジションだった・・・)古田スタンは凶暴さの中に見せる「仕方ない感じ」がたまらなくいい。しかし、いつ例のおポンチ系が顔をだすかと内心ひやひや。とくに赤パジャマ、あれは危険(笑)
 なんと言っても秀逸だったのは久世ステラ!たくましさとセクシーさ。ステラって、この芝居でこんなに重要な役だったのかと初めて知る。
 先月忙しかったので久しぶりの芝居。嬉しい。

 10周年記念公演。本多劇場のロビーはお花で一杯。社員旅行の帰りにそのまま劇場へ。またまた長丁場だろうから、耐えられるか心配・・・案の定3時間10分(笑)
 
 みのすけ氏しずかに狂う。しっかりと芝居の軸に。マツナガ嬢、後半の10年後が素晴らしい。三宅さんも後半がいい。階段落ちのシーンではさすが動きで拍手喝采。大倉さん、イヌコさんとのからみ最高。
 あれだけの出演者をうまくまとめていると思う。相変わらず上演時間が長いものの不思議と飽きない。乾いた笑い?なんか言い古された表現だ・・・ナイロンを評してもっと的確な言葉はないものか。 
 ううむ。ゆるい!ゆるすぎる!!面白くない訳じゃないけど、なんともゆるゆるな展開。いいのか!これで!!(でもラストはほろっときた。おやすいかも!自分!!)

雨の青山劇場はおばさま・おじさま度高し。中条きよしは、さすがにムード満点。おばちゃま達のハートを鷲掴み。くらくらするような色気でした。宮本信子は、映像の宮本信子のまんま。マルサみてるのかと思ったよ。花緑師匠、いいね。のびのびとしていて。今度本業の落語見に行きます。
 ・・・それにしても加納さん、美味しすぎ。

西へ行く女

2003年9月17日
 本多劇場。幅広い年齢層の客席。阿佐スパ系の観客と、岩松了系が半々。
 岩松了らしいじわじわゆがんでいく芝居。不条理なんだけど、納得いく(ような気がする)幕切れ。「理解しなくても楽しめる」というまか不思議な時間。
 長塚さん、阿佐スパ同様、まともっぽいのにしだいに崩れるキャラ。宝生舞、あんなに顔大きかったか?でもミステリアス。かなりキレている。八十田さん、五反田駅で偶然発見して以来かなり注目してるけど、今回はいつもの「こまっちゃった」キャラとはひと味ちがう、ちょっとハードな役まわり。(でも困ってるように見える) 
 紀伊國屋ホールはほぼ満席。この日が東京楽日。レトロな銀行のカウンターのセット。
 うーん・・・とにかく妙におセンチなつくり。郷愁というより、時代に寄り添っていない。再演するなら手直ししたほうが良い場合もあると強く感じる。銀行強盗・歌子のジレンマは強く感じるものの、もはやそれすらも取り残されている。クレバーなのか、純情なのか。
 いまさら安保とかいわれてもなあ。

Hamlet

2003年7月23日
 3回目の萬斎ハムレットはマチネ。やっぱりおばさま方が若干多いような気がする。席はE16。もう、最高のポジション。初回のC16よりかなり観やすい。
 今日は台詞が言葉になって、すっと身体にはいってくるような感覚。「ことば」に陶酔することが出来て幸せ。
 ハムレット王子にも迷いがない。いや、勿論劇中では迷い、苦しむのだけれども、ことばがまっすぐ出てきている印象。軽やかで、シャープ。何かを無理に吐き出すような芝居ではなく、とても素直。
 相変わらず潤さんはあでやかで麗しい。ホレーシオは益々精悍さを増して、正確な演技が映える。ロズ・ギルもそれぞれの個性が出ているように感じた。
 こう思えるのは見者としても3回目でそれなりに成長しているせいかも。何にしてもしあわせだ・・・。しかしもうすぐ楽日。さみしくなります。

 昨日のシンベリンで「ブラボー!!」&スタオベしていたのはクローディアス王と劇中妃であることが判明。ああ〜よく見ておくのだった。確かに昨日はハムレットは休演日。ざ、残念すぎる・・・。
 シンベリンも、吉田さんと植本さんがハムレット入りしていなかったらきっとキャスティングもかなり変わっていたことでしょう。小須田さんもカトケン入りしていたし・・・。ぜひぜひオールスターキャストにて「じゃじゃ馬ならし」を!!

シンベリン

2003年7月22日
  今日はサンシャイン劇場で「シンベリン」。子供のためのシェイクスピアシリーズも毎夏のお楽しみだ。もう10年近く観てることになるのか・・・。グローブ座ももはやジャニ系の専用小屋になってしまったし。
 誓さん、ノリに乗ってる感じがつたわってイイ。楽日だったせいか、客席の雰囲気も最高で本当に楽しい舞台。満足満足。このカンパニーはとにかく安定感抜群。お子さま達のマナーもとても良かった。ちいさいときからこういう高品質な舞台に接することができるのは幸せだなあ。
 「シンベリン」という演目自体はこの舞台で初めて知った。とはいえ、身分違いの恋、薬の取り間違え、誤解と謎解き、行方不明の王子、男装する姫君、という「あれ、これ観たことあったけ???」的なモチーフがちりばめられていて、なんとも不思議。だいたいシンベリン王自体の出番は極端に少ない。最も位の高い人がタイトルになるのはシェイクスピア芝居の特徴なのか??
 来年はなんと「Hamlet」だそうで、期待!

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