うら騒ぎ/ノイゼズ・オフ
2005年6月29日
シリーズ笑い4「うら騒ぎ/ノイゼズ・オフ」
新国立劇場 小ホール 19時開演1階B2列2番
作 : マイケル・フレイン
翻訳 :小田島恒志
演出: 白井晃
キャスト: 沢田亜矢子 井川 遥 谷村実紀 山崎美貴 今井朋彦
羽場裕一 大林洋平 白井 晃 森塚 敏
一幕目は舞台「ナッシング・オン」の初日を明日に控えての舞台稽古。台本の完成が遅れたため俳優は段取りを覚えられなくて四苦八苦。スタッフ(舞監・大林洋平、助手・谷村実紀)は連日の徹夜で意識も朦朧、稽古は遅々として進まない。真夜中の12時を過ぎて、根気強い演出家(白井晃)の我慢も限界。それでも一座は何とか明日の初日を迎えるべく懸命に稽古を続けるのだった。
その1ヵ月後。開演5分前の舞台裏では、俳優二人が姿を消したまま。そこへ、人目を忍んで演出家が久しぶりに姿を見せた。舞台監督助手が演出家に何かをうち明けようとするが、演出家は取り合わない。彼のお目当ては若手美人女優。何層にも絡まる複雑な恋愛模様が大変なハプニングを巻き起こしていく。
さらに2ヵ月後。千秋楽にもかかわらず、舞台裏からは女優二人が喧嘩する声が客席まで聞こえてくる。だが、開演を告げる音楽が流れ、幕は開いた。そしてこの日、舞台はいつもと違う「幕」を迎えようとしていた……。
まさに「ショウ・マスト・ゴー・オン」のバックステージもの。舞台の裏と表のドタバタコメディーに笑いの連続。そしてそれをがっちりと裏付ける超緻密な脚本。
もちろん翻訳物なんだけど、白井さんも「演出家白井晃」として舞台に立つし、他の役者さんも実名にて登場。なんだか、「ナッシング・オン」という劇中劇を見ているようでいて、「ノイゼズ・オフ」の舞台裏をこっそり覗き見しているような感じ。
客席にもちゃんと「演出席」が設営してあります。一幕は白井さんも演出席から「演出として」芝居。今回は席が前方だったので、演出席が見えずに残念・・・。マイクで指示を出す以外にも、細かく細かく芝居してたみたいです。あの席の周囲の観客だけの特別のお楽しみ。
休憩時間もできれば席を立たないほうがよろしい。とにかく仕掛けがたっぷり。もう、とにかく面白すぎて気を抜けない。笑い疲れ。
演出はもちろん、役者としての白井さんにも大満足。さらに今井さんのあの嫌味な感じがまた最高です。
舞台慣れしていないアイドルという設定の井川遥ちゃんも、どんぴしゃり。沢田さんといい、敏さんといい、うまいキャスティングだなあと感心しきり。
ラストが、ちょっと息切れというか、それまでの緻密さがふっと抜けてしまっているような気がしますが、それもまたよし。
ああ、舞台ならではの興奮って、こういうのだなあ。しあわせ。
もう一回観たい!
新国立劇場 小ホール 19時開演1階B2列2番
作 : マイケル・フレイン
翻訳 :小田島恒志
演出: 白井晃
キャスト: 沢田亜矢子 井川 遥 谷村実紀 山崎美貴 今井朋彦
羽場裕一 大林洋平 白井 晃 森塚 敏
一幕目は舞台「ナッシング・オン」の初日を明日に控えての舞台稽古。台本の完成が遅れたため俳優は段取りを覚えられなくて四苦八苦。スタッフ(舞監・大林洋平、助手・谷村実紀)は連日の徹夜で意識も朦朧、稽古は遅々として進まない。真夜中の12時を過ぎて、根気強い演出家(白井晃)の我慢も限界。それでも一座は何とか明日の初日を迎えるべく懸命に稽古を続けるのだった。
その1ヵ月後。開演5分前の舞台裏では、俳優二人が姿を消したまま。そこへ、人目を忍んで演出家が久しぶりに姿を見せた。舞台監督助手が演出家に何かをうち明けようとするが、演出家は取り合わない。彼のお目当ては若手美人女優。何層にも絡まる複雑な恋愛模様が大変なハプニングを巻き起こしていく。
さらに2ヵ月後。千秋楽にもかかわらず、舞台裏からは女優二人が喧嘩する声が客席まで聞こえてくる。だが、開演を告げる音楽が流れ、幕は開いた。そしてこの日、舞台はいつもと違う「幕」を迎えようとしていた……。
まさに「ショウ・マスト・ゴー・オン」のバックステージもの。舞台の裏と表のドタバタコメディーに笑いの連続。そしてそれをがっちりと裏付ける超緻密な脚本。
もちろん翻訳物なんだけど、白井さんも「演出家白井晃」として舞台に立つし、他の役者さんも実名にて登場。なんだか、「ナッシング・オン」という劇中劇を見ているようでいて、「ノイゼズ・オフ」の舞台裏をこっそり覗き見しているような感じ。
客席にもちゃんと「演出席」が設営してあります。一幕は白井さんも演出席から「演出として」芝居。今回は席が前方だったので、演出席が見えずに残念・・・。マイクで指示を出す以外にも、細かく細かく芝居してたみたいです。あの席の周囲の観客だけの特別のお楽しみ。
休憩時間もできれば席を立たないほうがよろしい。とにかく仕掛けがたっぷり。もう、とにかく面白すぎて気を抜けない。笑い疲れ。
演出はもちろん、役者としての白井さんにも大満足。さらに今井さんのあの嫌味な感じがまた最高です。
舞台慣れしていないアイドルという設定の井川遥ちゃんも、どんぴしゃり。沢田さんといい、敏さんといい、うまいキャスティングだなあと感心しきり。
ラストが、ちょっと息切れというか、それまでの緻密さがふっと抜けてしまっているような気がしますが、それもまたよし。
ああ、舞台ならではの興奮って、こういうのだなあ。しあわせ。
もう一回観たい!
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